satokenの備忘録

海無し県民の行動記録です

研究のプロセスで大事なものは

去年は研究室の先生が用意した中から好きな研究テーマを選んで取り組んでいたのは何故なのかと今一度振り返ってみた時、あれは、モノを作ることや多くの人が理解できるように筋道立てて表現するということが研究の真髄であり、そこに対して反復的に取り組んでいくことによって早い時期から力を養うためだったように思う。

 

先週、北九州での学会発表を済ませてきた。デモ発表、登壇発表ともに2度目の経験だ。ゼミの先生方が前々から考えてきた思想/手法という基盤の上でスタートさせた研究だからこそ、1年余りで2度の学会発表が可能だったのだろう。

 

確かに、自分が普段疑問に感じていること、困っていることをしっかりとした思想として固めていく過程がなければ、研究として何も始まらない。が、それ以上にそうした思想について議論する力・実現可能性を事前に高めておく必要があるのではないか。

 

プログラミングにも似たことが言えそう。

学科の講義で1年次からProcessingを導入しているのは何故か。

開発のコアとなる部分は、プログラミング言語の文法に則って頭の中にあるアイデア/手順をコードとして表現する力、思い通りに動かないのはなぜかという問題を発見する力である。決して環境構築などではない。

とりわけ、Processingはグラフィカルな出力に特化している言語だ。だから、出力結果が自分の思い通りになっているかどうかが確認しやすい。ちゃんとスケッチが作成できたのなら、それは自分の表現したコードが客観的であるという証拠だし、嬉しく感じる。

 

じっくり研究に取り組めば良い結果は得られるだろうけど、同じ期間でもより大きい進捗/成果を出し、その研究分野に対してより多く貢献できたほうがいいに決まっている